野良猫を捕獲器などの罠(Trap)で捕まえて、去勢/不妊手術(Neuter)を施し、元の場所に戻す(Return)事をTNRと言います。猫さんの耳の先をV字にカットしてさくらの花びら🌸の様に目印を付けます。正面から見て右の耳がカットされた子がメスで、左の耳がカットされた子がオスです。
猫さんは2ヶ月置きに妊娠する事が出来、放っておくとねずみ算式に増えて行き、1年で1匹から80匹にまで増える事があります。
増えすぎた猫さんを受け入れる先はありません。多くの猫さんが交通事故や病気や他の野生動物との生存競争、そして人間の虐待によって命を失います。
本来なら家猫種として人間と家の中で安全に暮らせるはずの猫さんが、大変な日々を外で毎日過ごしています。
自然な姿じゃない、勝手に手術するのは可愛そうなどの個人的思想で反対意見をネットでTNR活動家へ言われる方も居ますが、ご自分の主張をされる前にご自身の活動で今までどれ程の猫さんに幸せな生活を提供されて来たのか示して下さい。
TNRをされてる方の多くは、TNRなど必要の無い外で過酷な暮らしをしてる猫さんを見かけない世の中を望んでいます。
TNRによる地域猫活動は、環境省・都道府県・市などが推進している人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクトです。

捕獲対象は7月から玄関先に来てるクロネコ♂だったんですが、ガタイは良いのにとても警戒心の強い子で8月末にグレ夫を身代わりに罠を回避し、今回初めて玄関先に来たクロネコ♀を生贄にまた捕獲出来ませんでした。
玄関先に来ていた黒猫さんを捕獲する予定が間違って捕まったダークグレー(♂)の子。成猫の2-3歳でしょうか。初めての捕獲だったので捕獲器はのらねこさんの手術室からお借りして、捕獲後もお水とご飯の入れ替えと清掃くらいしか捕獲器の暗幕を開けなかったため手術後に間違って捕獲したのに気づきました。
捕獲後も大人しく扱いやすい子でした。右目の喧嘩跡で瞼が腫れてまつ毛が裏返り眼球を刺激していたためお薬を塗って貰い、ついでにコンベニア注で化膿を抑える事にしました。普段は公園〜駅よりに住んでいる子であちら側は飲食店も多く感染症の子が多いのでワクチンも接種させて置きました。TNR後も定時にいつもの場所に居て残さずご飯を食べてくれる賢い子です。初めてのサクラカットの子ですが、やはり街中に自分が手がけた子が元気に暮らしてる姿を見れるのは嬉しいものです。
自宅近所にいつも居た黒白のママ猫が3回程出産していました。当時は16歳半の老猫ぶーにゃんを引き取り闘病生活に全力を注いで居たので、2年半後に天国に見送った後、彼も保護猫出身だったため自宅周辺の野良猫さんだけでも何とかしてあげられないかとTNR活動を始めました。ただ急な坂道が近く車がスピードを付けて上るため交通事故が多く、昔から人も動物も良く車に跳ねられる場所です。この黒白ママネコの子供も今まで2回車に轢かれ火葬まで見送ってるので、動ける様になった今現在やるしかないと捕獲に乗り出しました。
現在人慣らし中ですが、親子紹介動画も作成中なので完成次第各サイトや動物病院やSNSを通じて里親さんを探そうと思っています。親子セットが望ましいですがお母さんは4歳、子供は5ヶ月なのでなかなか難しいと思いますが頑張ろうと思います。
